衣替えで心配になるのが「虫食い」による被害ですが、しっかりとした対処をすれば虫食い被害から衣類を守ることができます。
この記事では、衣替えで防虫する方法や注意点について詳しく紹介します。
そもそも虫食いとは?
虫食いとは、衣類を虫が食べることによって生じる小さな穴や損傷のことを指します。
虫食いの原因となる虫は、イガ、コイガ、ヒメカツオブシムシ、ヒメマルカツオブシムシなどが代表的で、どの虫も湿度が高く暗い場所を好むため、衣替えで収納するクローゼットや衣類ボックスのなかは虫たちの絶好のすみかとなってしまうのです。
衣替えで防虫する方法
衣替えで防虫する方法は以下の通りです。
- クローゼットを密閉にしない
- 衣替えの前に洗濯・クリーニングを行う
- 防虫剤を使用する
- 定期的に陰干しする
それぞれの方法について、以下で詳しく解説します。
1.クローゼットを密閉にしない
クローゼットを密閉空間にしてしまうと湿度が高くなりやすくなるため、虫食いの原因となる虫の動きが活発になり、卵を産み付けられたり、衣類を食べられやすくなります。
そのため、クローゼットには防湿剤を置いておくとともに、定期的な換気を行うことで湿度を高くしすぎないことが大切です。
クローゼットでは衣類同士の間隔を広げることで空気が流れやすくすることもできますよ。
2.衣替えの前に洗濯・クリーニングを行う
衣類についた皮脂や食べかすなどの汚れをそのままにして衣替えをしてしまうと、クローゼットの中で虫のエサになってしまいます。
そのため、衣替えの前は洗濯・クリーニングを行い、しっかりと汚れを落とすことが大切なのです。
3.防虫剤を使用する
防虫剤は虫食い防止のためには効果的な方法のひとつです。
パラジクロロベンゼンやナフタリンなどの有効成分は独特な匂いがしますが、最近では無臭タイプも販売されていますので、匂いが気になる場合は無臭タイプを選ぶといいでしょう。
4.定期的に陰干しする
クローゼットに入れたままだと、どうしても湿度が高くなってしまうため、定期的にクローゼットから出して陰干しすることが大切です。
陰干しすることで、衣類に産み付けられた卵や虫を除去することにもつながります。
衣替えで防虫するときの注意点
衣替えで防虫するときの注意点は以下の通りです。
- 化学繊維でも虫食いが発生することがある
- 虫食い穴は修理できないこともある
それぞれの注意点について、以下で詳しく解説します。
1.化学繊維でも虫食いが発生することがある
虫食いはウール、カシミヤ、シルクなどの動物繊維が被害に遭うことが多いですが、皮脂や食べかすなどのタンパク質の汚れが付着してる場合は化学繊維であっても虫食いの被害にあうことがあります。
ポリエステルだから、ポリウレタンだから、のように化学繊維だからといって虫食いの被害に遭わないとは限らないということを覚えておきましょう。
2.虫食い穴は修理できないこともある
虫食いの穴は、補修テープやかがり縫いなどの方法を用いることで修理することができますので、裁縫の得意な方であれば問題なく元通りに直すことができます。
しかし、スーツなどのこだわられた縫製で作られている衣類に関しては、「かけつぎ」という方法で修理する必要があるため、専門業者に依頼する必要がありますし、虫食い穴が大きい・複雑な場合は専門業者であっても元に戻すことが難しい場合もあります。
まとめ
この記事では、衣替えで防虫する方法や注意点について詳しく紹介しました。
虫食い被害の前提は衣類に虫を寄せ付けないことですが、小さな虫ですので見えないことも多いでしょう。
そのため、定期的に換気する、防虫剤を使用するなど、できることはすべてやっておくと虫食い被害を防ぐことができますよ。