こんにちは。
モンクレールやカナダグースなど高級ダウンの宅配クリーニング専門店【OMOIYARI】です。
私たちが高級ダウンをクリーニングする際に使っている洗剤は、カシューナッツを原料とした植物性洗剤です。
いったいなぜ私たちがこの洗剤を使い始めたのか、そして植物性洗剤がダウンにどんな良い影響を及ぼすのかお話ししてみようと思います!
■ OMOIYARIが植物由来の洗剤を使うようになるまで
ー きっかけは、自然にも思いやりをという想いから
一般的に高級ダウンを洗うとき、落とさなければいけない汚れは皮脂汚れがほとんどです。
【OMOIYARI】でも、以前はこうした皮脂汚れを落とすために化学溶剤と呼ばれる一般的な洗剤を使っていました。
けれど、長年この仕事をしていると「もっと良い洗剤がないかな」と極めたくなるのが【OMOIYARI】の仕事に向き合う姿勢。
「ダウンを洗った後の廃液が、川や海に流れ出たときに少しでも環境負荷が少ないものはないかな?」
「地球にやさしいだけでなく、洗浄力も確かなものはないかな」
という声が、OMOIYARIのダウンクリーニング担当から出てきたのです。
そこで、いつもお付き合いのある洗剤メーカーさんに問い合わせてみたところ、「他ではまだ使っている事例がないのですが」と紹介していただいたのが、カシューナッツ由来の洗剤でした。
《余談》
実はこの洗剤メーカーさん、過去にはソフター(柔軟剤)の開発時にOMOIYARIのスタッフがプロとしての意見を出させていただくなど、商品開発でお付き合いもあるメーカーさんです。だからこそ、まだまだ一般流通に乗っていない珍しい洗剤も紹介してもらえたのかもしれません。
ー 洗浄力を確かめるために社内で徹底的に検証がスタート
もちろん、いくら地球に優しい植物由来の洗剤だとはいえ、ダウンの汚れが落とせなければ意味がありません。カシューナッツは油分が多い原料なので、皮脂汚れなど油性の汚れを落とすのに理論的には向いています。
けれど、実際に確かめてみなければ、お客様の大切なダウンをクリーニングするわけにはいきません。
他の洗剤とも比較しながら社内で実際にダウンを洗浄・比較するなど、検証に検証を重ねてたどりついたのが「これならいけそう!」という答えでした。
ー プロの洗い手が感じている変化
植物由来の洗剤を使うようになり、クリーニング担当からは「以前よりも汚れを前処理する工程が楽になった」という声が挙がっています。
通常、ダウン衣類の汚れは洗剤で洗う前に前処理で汚れを浮かせてから、水洗いなど次の工程に移ります。前処理の段階でもカシューナッツ由来の洗剤を使うことで、汚れが落ちやすくなり、仕上がりにも良い影響を及ぼしています。
ちなみに、ダウンは鳥の羽。もともと油分がある素材です。高級ダウンのクリーニング時に、この油分を全て取り去ってしまうのもよくないと言われています。
皮脂汚れは落としたいけれど、ダウンの油分はとりすぎたくないーー。
この絶妙な加減にも、答えられているからこそ、「植物由来の洗剤を取り入れてよかった!」と思っています。
■地球にもやさしくなるためには植物由来の洗剤だけでは足りない!?
さて、私たちがそもそもカシューナッツ由来の洗剤を使おうと思ったきっかけに話を戻しましょう。
もともとのきっかけは、洗浄力の追求ではなく「地球にも優しくありたい」という思いから。
その取り組みの一つとして、植物由来の洗剤を使うようになっていたわけですが、他にもいろいろな工程で、“地球にやさしい”選択/洗濯をしています。
ー ハンガーは紙製品、ビニールは使わない
例えば仕上がった高級ダウンをお客さまのもとにお届けするとき。
使うハンガーはプラスチック製ではなく、紙製のハンガーを使っています。使い捨ててしまうような作りのものではなく、ずっと使い続けていただけるしっかりとした紙製ハンガーにしているのも【OMOIYARI】の思いやり。
衣類をカバーするビニールもできる限り使わないようにしています。
ー ミルクプロテインを主成分とした繊維保護剤
もう一つ、取り組んでいるのがミルクプロテインを主成分とする繊維保護剤を使うこと。
高級ダウンの汚れを落とした後、乾燥機のドラム内で生地同士がこすれあい、表面が傷んでしまわないように使っている溶剤です。
タンパク質を主成分としているので、こちらも環境負荷が少なく、安全です。
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【OMOIYARI】では、クリーニングをするスタッフの多くが「微妙な生地の状態や汚れの状態を知りたいから」という理由からビニール手袋をしていません。
植物由来の洗剤や繊維保護剤は、こうしたスタッフたちの手にも、やさしいと言えるのかもしれません。
大切なダウンをクリーニングする際には、少しだけ地球を思いやる選択をしてみませんか?