こんにちは。
高級ダウンのクリーニング専門店【OMOIYARI】です。
今回は、【OMOIYARI】にご依頼いただいた水沢ダウンのクリーニング実例をご紹介します。
水沢ダウンならではの特徴や、それに合わせた対処方法など、私たちがどんなふうに高級ダウンをクリーニングしているのか、早速見ていきましょう!
事例:水沢ダウンのクリーニング
水沢ダウンは、モンクレールやカナダグースなどと同様に、【OMOIYARI】にご依頼いただくことの多い高級ダウンです。
ブランドの特徴としては、糸で縫い付けるのではなく生地と生地を圧着して整形されていることが多いため、クリーニング時には経年劣化で生地の剥がれがないかなども丁寧に確認していきます。
STEP1 目利き
今回ご依頼いただいた水沢ダウンのジャケットは、ボディの前面に汚れが目立ってしまっていました。
デザインのアクセントにもなっているラインは、生地を圧着して取り付けられているタイプなので、剥がれがないかも確認していきます。
加えて、両脇に着用時の蒸れを防ぐためのサーチレーション用のジッパーがついていますが、ジッパー部分のゴムが外れていないかなども丁寧にチェックします。
今回のケースでは、袖口の内側の汚れが目立っていました。
STEP2 前処理
ダウンの襟ぐりや袖口についている汚れの多くが皮脂汚れです。皮脂汚れは、中性洗剤で前処理をすることで、機械洗浄する際にも汚れが落ちやすくなります。
また、前見頃全体についていた汚れは、機械洗浄でも十分落ちるタイプでしたが、念の為前処理をしてより汚れが落ちやすくなるようにしました。
STEP3 機械洗浄〜乾燥
今回に限った話ではありませんが、ダウンジャケットはほとんどのケースでウェットクリーニングをします。というのも、ダウンの汚れは汗や食べこぼしなどの汚れが多く、基本的には水溶性だからです。
また、ダウンの油脂が抜けると全体のボリュームが落ちてしまうこともあるため、油分を抜きすぎるリスクのあるドライクリーニングは基本的にはしません。
水沢ダウンは、表側の生地は通気性がないタイプ。内側は通気性がある(=水分を通しやすい)タイプの生地を使っています。 そのため、今回のケースでは、洗ったあとに水分がきちんと抜けるように裏返しにしてクリーニングしました。
同じ高級ダウンと言っても、使われている生地の種類や、ダウンの入れ方などで適した洗い方は異なります。【OMOIYARI】では丁寧に状態をチェックしながら、1枚1枚それぞれに合わせた洗い方をしています。
STEP4 クリーニング完成!
こちらが、クリーニング完了後の水沢ダウンのジャケットです。
汚れが落ちて、生地にも張りが戻りました。
袖口についていた汚れもスッキリ。
前身頃の汚れも、全くわからないくらいしっかりと落ちました。
今回のように色の濃いダウンジャケットは、保管時に紫外線が当たると色褪せが起きやすくなってしまいます。光の届かないクローゼット内に保管するのが一番ですが、ご自宅のクローゼットだとどうしても湿度管理が難しくなります。
蛍光灯の紫外線でも色褪せすることがありますので、大切な高級ダウンこそ、オフシーズンの保管方法にも気を配りましょう。
【OOMIYARI】では、お預かりしてクリーニングした水沢ダウンなどのダウンを、翌シーズンまで無料で保管いたします。お気軽にお申し付けくださいね。